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アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第6章 責任取って欲しいっス!


「ひなっち……」

やっと音になるくらいの音量で彼女の名前を呟いた。






ずっと、会いたかった。

ひなっちに会って、自分の気持ちを確かめたかった。

これが、愛情なのか友情なのか。


自分がずっとひなっちをどう思ってたのか、まだよくわかんないスけど








雰囲気はそのままで

気品がいくらか増して

髪がショートからロングに変わった彼女に







また、惹かれたのは確かだ。






ねぇ、ひなっち

それはズルくないスか?


やっと会えたと思ったら、前より素敵になってるパターン。




ドクン


大きく心臓が波打つ。



顔が熱い。


きっと俺の周りだけ気温が5度は上昇した。





恋を舐めきってた俺を、一瞬で恋の魔法にかけてみせた。

一目惚れなんて、自分でもバカだと思う。


今だって、ほんの数秒。



そんな短時間でひなっちに捕らわれる俺は多分もう、重症。







おそらく赤くなった顔を片手で覆ってから、ため息をつく。





「……よしっ」

小さく気合いを入れてから顔を上げ、


「久しぶりっスね!!」

努めて明るく言った。




心のなかでは、そんな余裕無かったけど。




本当


………責任、どう取ってくれるんスか。

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