• テキストサイズ

アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第6章 責任取って欲しいっス!


Side~黄瀬涼太~


辺りにカメラのシャッターをきる音が響く。

スポットライトを浴びながら、次々にポーズを変えていく俺。


只今撮影の真っ最中。



いつもカメラマンから要求されたことにパーフェクトに応える。

本業じゃないとはいえ仕事は仕事。

私情は挟まない。

今まで、ずっとそうやってきた。


なのに……………





うっわ……ヤバい、これ。


黒子っちから電話があってから、ずっと顔が緩みっぱなし。


私情は挟まないがモットーだったのに、これじゃプロ失格っスよ…。


そう自分に言い聞かせ、気を引き締めようとするけれど


『ひなこさんが帰ってきたんです』


無理だった。

ひなっちが日本にいる。

それだけでにやけが止まらない。




「黄瀬くん、今日はいつもと雰囲気違うね」

メイクさんにそう言われるのも、無理のない話だ。


「なんか良いことでもあった?」

「………わかるっスか」

「丸わかり。で、なにがあったの?」

にやにや顔のメイクさんが問い詰めてくる。



「……す……。大切な子が、帰ってきたみたいなんス」

「へ~大切な子、ねぇ?」

明らかに楽しんでいるメイクさんに、素直に言ってしまったことを後悔した。
/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp