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アクロ★バティック!【黒子のバスケ】

第4章 噂の女の子



俺はうらめしそうな目で黒子を見て、




「じゃあなんでその子だけ名前呼びなんだよ」


不機嫌さをあらわにしたまま聞いた。




何とも思ってないなら、紛らわしいマネすんなよな!







だけど、

次の黒子の反応は予想に反するものだった。






黒子は

一瞬驚いたように目を見開き、



「えぇっと……」

動揺したようにしばらく瞳を泳がせる。



「そ、れは……ですね、」

うつむきながら歯切れの悪い言葉を紡いで、


決心したように顔を上げた後、



少し頬を染めて




「ひなこさんは特別だからです」




顔を緩ませながら言った。







この黒子を見ていたら、俺はさらに深く追求したよ。




だけど、テンションが落ちてすっかり興味の失せた俺は、この変化を見逃していた。
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