第4章 噂の女の子
「だからキセキのことも知ってたのか…」
火神が妙に納得した顔で呟く。
「そうですね。ところで火神くん、ひなこさんと試合してみました?」
「1on1やった」
火神がそう言うと
黒子はフッと笑って、
「勝てました?」
楽しそうに尋ねた。
途端に悔しそうに顔を歪める火神。
「やっぱり……だろうと思いました」
なんて、黒子は当たり前のようにいうけれど……
お前ら今、信じられない会話してんのわかってる?
はっ!?
あの火神が女子に負けた!!?
でも、次に発せられた言葉も信じがたいものだった。
「だって……黄瀬くんも青峰くんも、勝ったことありませんからね」
…………………。
一体、どんな子だよ………
最初は、黒子が興味持つほど可愛い女の子だと思ったけど、キセキにバスケで、勝つって……
あぁ、ダメだ。
頭のなかでムキムキの子想像しちゃった。
「なぁ、その子ってどんな子?」
気になりすぎて、たまらず質問した。