第8章 それが初恋というのか
出来上がった手紙を受け取り報告書のように丸めたら、タコ糸で結び雛鳥に返した。
「一期への手紙が出来たな。」
雛鳥は初めての手紙を大事そうに見つめる。
「さて?ここの刀剣男士は多いぞ?
いっぱい手紙を書いてもらわなきゃな。
あぁ、でも無理はしなくていい。
焦らず、飽きたら休憩でもしよう。」
「うん!」
こうして、私以外の刀剣男士への手紙が完成した。
『かしゅ(加州)へ
よるごはん はんばーぐがたべたいです』
『ごこた
またどうぶつえんにいこうね』
刀剣男士への手紙が机の上に並べられている。
一言とはいえ10数人の男士への手紙は苦労しただろうに。
当の本人はやりきったという顔をしていた。