第4章 心も成長する
その頃
審神者の娘は早く帰りたいとねだっていた。
「ご飯いいから早く帰ろうよ〜。」
「え?なんでだ?せっかく3人で出かけてるんだぞ?」
審神者には自分の娘が帰りたがる理由がイマイチ分からない。
「どうしたの?あ、もしかして山鳥毛さん達に、その姿見せたいんでしょ?」
娘は母の言葉に顔を赤くした。
「よく分かるな〜。」
「うふふ、そりゃ私もこの子も女の子よ?
パパに見せた時、嬉しそうだったでしょ?
大好きな人達に自分の可愛くなったところ見てもらいたいものよ。
それじゃあ、少しご飯食べたら皆さんにお土産買っていく?」
娘は母にいいの?と見つめた。
「ね、あなたもいいでしょ?」
「……お前がいいならいいが。」
「ママ!パパ!ありがとう!」
小さな女の子は嬉しそうに笑った。