第13章 新しい生活
小鳥から次の日の様子を聞かせてもらった。
本当に雛鳥は巣(本丸)の事を話さない。
思い出している様子はないとの事だった。
「そうか…。」
「お前には辛い役回りをさせたな。」
「一家の長であり君の眷属だ。
これくらい問題ない。」
「すまない。」
心做しか、小鳥の方が悲しそうに見えた。
「小鳥…大丈夫か?」
「いや……少し参るな…。」
「無理は禁物だ。」
「分かってる。」
小鳥はため息を吐きながら、任務の配置を練り始めた。
「して?次の任務は?」
「あぁ、ちょっとな…また厄介だよ。」
小鳥の深いため息が部屋に響いた。