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山鳥と雛鳥

第12章 君を想うがため


雛鳥を突き放すように言ってしまった。
でもこれでいい。
これが雛鳥のためだ。
私は付喪神であり、人ではない。

私が雛鳥に想えばそれはきっと枷になってしまうだろう。

だから…これでいいんだ。
これ以上触れたら、焦がれてしまうから…

はじめは見守れるだけでよかった。
成長を共に感じ、喜びを分かち合えるだけでも贅沢な話だったのだ。

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