第12章 君を想うがため
私は瞬時にそう思ってしまった。
分かっているよ。こんな小娘と山鳥毛じゃ釣り合わないとか色々。
でも、ここまでハッキリ言われると…
でも泣いちゃダメだ。
泣いたら山鳥毛に迷惑かけちゃう。
涙を堪えて私は笑った。
「そっか…そうだよね!
ごめんね、山鳥毛。とりあえず勉強があるから私戻るよ。お香ありがとう。
大事に使わせてもらうね?」
山鳥毛の返事を待たず私は自分の家、自分の部屋へと帰った。
帰ってから、ベッドの上で泣いた。
そうだよね…初恋は叶わないとか言うもんね。
さよならしなきゃなのかな…
泣いていたらいつの間にか、私は泣き疲れ眠っていた。