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山鳥と雛鳥

第11章 私の幼少期と彼ら



私は未だに、あの紅い目とちょっと怖いけど優しい笑顔を思い浮かべる。
あと少し嬉しいとか思ってたのは、その人はあまり表に感情が出にくい人。なのに、嬉しかったり興奮してたりすると刺青が赤く光ることがあった。
父親みたいだけど違くて、寂しい時はいつも気にかけてくれる。

初めて飼ったハムスターの最期もあの時、その人が居なかったらとっくに心は折れていた。

私の中にはいつもその人がいた。


「また、しばらく会ってないから会いに行こうかな。」

幸い、明日は何も予定が無い。
午後から先生がいなくなるから授業も午前中で終わる。
パパの許可を取らずとも本丸への行き来くらいもう分かりきっている。
そうと決まればと私は明日に向けて軽めの準備をした。

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