第24章 その先に待っているもの
念には念をだけど、流石に日中のこの場所でそんな事は出来ないと思った。
息を整えながらデパートの中を歩く。
今デパートを出たらまた遭遇する可能性もあるし…
とりあえずこの中で時間を潰すしかない
ショッピングをする訳でもないけど、お店に入っては服を見るふりをして声を掛けてくる店員さんを交わしたり。
見ていると欲しいと思える物には出会うけど今買ったところでという風になる。
辺りを確認しながらも洋服を鏡の前で合わせてみると、自分の首に見慣れない物がついていた。
そんなまさかと思いつつ、服を置いて急いでトイレの鏡で確認すると
やっぱりキスマークだった
嘘…
一体いつ?誰が?
時間はあまり経っていない様子だし、これに気付かず今までずっと…
考えたら物凄く恥ずかしい
髪の毛で隠れていてくれてれば良いけど…
また疑問が増えてしまった。
取り敢えず成る可く見えないように髪の毛に気を使うようにしてトイレを後にすると携帯からバイブ音が。
確認すると安室さんからのメッセージで、今何をしているかという内容だった。
何か返せるわけでもなくそのまま閉じてしまった。