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スモーカー【名探偵コナン】

第24章 その先に待っているもの



お互いに驚いた様子で直ぐに階段の上に目を向けると
さっきそこには落ちてなんていなかったファイルが見えた。



「か、風じゃないですかね?これだけ硝子が割れているし...」



「まあ...確かにそうね。ここに人の気配なんて存在しなかったし」



再びビルを後にしようとすると、今度は幅広テープが転がって来ては
壁にぶつかって倒れた。



キャメルと視線で合図して、もう一度銃を構えながら二階へと走る。






成程。
これはジョディとキャメルだった訳か。



仲間を相手に身を隠したとはな
まあ今に始まった話では無いが。



腕を上に伸ばし、適当に取ったファイルを階段側に向けて投げる。



「まあ...確かにそうね。ここに人の気配なんて存在しなかったし」



ったく、なんて事だ。



今度はテープを転がしてみれば、直ぐにこちらへ向かってくる足音が響き渡る。





「FBIよ!出てきなさい!」



「ジョディさん、あの棚に影が...」



「ええ」



どうやら身を潜めるのもここまでの様だな。




「ちょっ!シュウ?!」



「赤井さん?!」



棚から出てくると、目が飛び出しそうなぐらいに驚いている様だ。



「ちょっとアンタどういう事?!この数日間どこにいた訳?!何故此処に?!」



「赤井さんが突然音信不通になってずっと探していたんですよ!」



「ああ、色々あってな」



「色々じゃ済まないわよ!ちゃんと説明してちょうだい!」



「ジョディ、それよりここに入ってくる途中で若い女を見かけなかったか?」



「ええ?若い女性?私は見てないけど...キャメルは?」



「いえ、私も見てないですね。ここには私達しか居ませんね」



「そうか」



「そうかじゃないわよ!早くこんな所出て全て説明して貰うわよ!」




二人もみなみを見ていないのか。
という事は俺達は違う場所で戻っているという事になる



此処に来れているのかも正直不安な所だ。
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