第4章 新しい人生
『確かに沖矢さんの言う通りですね。結局それでもまた気付いたら誰かを好きになったり…』
「人間らしいという良い事です。そりゃあこんなに素敵な女性が傍に居たら放ってはおけませんからね」
またサラッとそんな事を言う沖矢さん。
嘘だとしても彼に言われると素直に嬉しい。
『それは沖矢さんも同じですよ』
「ならば、私達は同じ考えを持っているという事ですね。今日はそんなみなみさんと御一緒出来て何よりです」
なんて事を話していたらあっという間に到着。
運転も上手でスムーズに停車する姿もかっこいい
「みなみさん、今日はこちらを着て頂けますか?」
シートベルトを外し、そう言って渡されたのは大きめのシャツ。
「今の服装のみなみさんを他の男性方に見せびらかす訳にはいかないので」
『ありがとうございます』
上からシャツを着ると沖矢さんと同じ香りがして、俗に言う彼シャツみたいな感覚で何だか嬉しい。
「私の服を着ているみなみさんも素敵だ。同じ香水を掛けているので、みなみさんの体温で変わる貴女だけの香りがどんな物か…後でじっくり…」
開眼させた瞳で私の左肩から腕へとゆっくり手を滑らせ、貴方の匂いに包まれながらそんな事言われたら…
『沖矢さん…』
その瞳に吸い込まれて行く様に唇を重ねた。
「みなみさん…」
軽く重ねるだけのつもりだったけれど、名前を呼ばれて私の中の理性の歯止めが効かなくて
そのまま また重ねながら両手を彼の頬に添えると
それに応える様に大きな右手で私の後頭部を少し強く抑え、左手は右顎付近に添えられ親指で口角を撫でられながら
何度も角度を変えながら更に湿ったキスへ。
少し開いた口内へ舌を入れると、彼の煙草の味と共に直ぐに絡み合わさり
何度も唾液を吸い取ると、少し息を切らせながら艶っぽい顔で見つめ合うけど止まるわけが無くて。
また舌を絡み合わせながらお互いを味わう様に口内をかき回し、歯列をなぞりながら彼の頬に添えている手を徐々に下へ
硬く膨れ上がった彼の欲棒を感じ取りながらセーターの中へ手を滑らせると手に触れられた温かくて硬く割れた腹筋は
更に私の中のリミッターを壊すかの様で