第1章 おわり
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もうどのくらい走っただろうか。
ただでさえ痛い頭が薄い酸素の中必死で走ったせいで余計に悪化していた。
だけど林を抜け出す事には成功できた。
それでも周りは自分の見知らぬ場所で
何処か異世界にでも来てしまった気分だった。
また更に無心で走り出し、更に暗くなってきた所でやっと人通りもあって明るくて安心出来る所まで辿り着いた。
通行人はすれ違いざまに不思議そうに見てくるけどそんなものは今気にしてる場合では無い。
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どうしたら?警察?どこにあるの?人に聞こうかな
そう思って聞きやすそうな人を探し歩けば踏み切りの音が。
良かった。駅が近いって事かな、とりあえず此処が何処なのかやっと分かるんだ。
ホームが見えてきた。