第4章 新しい人生
ホテルに戻り頼んだドリンクを飲みながら考える。
沖矢さんもコナン君も何か隠している事は確実だとして
もしも沖矢さんが大学院生じゃないとしたら何?警察関係者?
それか、これは私の想像だけど
やっぱり赤井秀一…だったりしないよね?
あの件の後割と直ぐに登場したのが沖矢昴だったし同じ左利きだし
喫煙者は沢山いるとは言え、沖矢さんからも煙草の匂いはした。
偶然なのかもしれないけど…
背格好もスラッと伸びた足も身長も同じくらいじゃないかな
にしても米花町はビジュアルの良い人が多いし…沖矢さんの正体については私の願望になってしまってるのかな…
一度疑ってしまうと中々抜け出せないのも事実。
いつか分かれば良いな
ホテルで休憩を終えてショッピングのできる施設等スマホで調べた
『よし、ここにしよう』
このホテルからだと少し離れているからバスに乗っていこう
沖矢さんには次こそちゃんと報告しないとね
“沖矢さんこんにちは お買い物に行ってきます”
これで良し。
ホテルを出ようとしたら通知音が。
『返信はや』
“みなみさん、私も一緒してもよろしいでしょうか?今日は休講になったもので”
え、嘘!
監視なのかもしれないけど、これって実質的デートに近いんじゃ…?
訳があるとは言え沖矢さんと2人でショッピングが出来るって事が嬉しすぎる。
沖矢さんが一緒ってなると話は別。
コンビニで買っておいたリップと眉マスカラ、ペンシルとパウダーを使って軽くメイク。
『よし、これでok』
沖矢さんがホテルの側まで車を着けたら連絡をしてくれるらしい。
密室に2人きりで会ったばかりだと言うのに少し違う緊張をしている
匂いとか大丈夫かな…
とりあえずホテルにあるボディクリームを塗っておこう
後で香水も探してみよう
匂いのチェックも完了して待っているとチャイムがなった。
『はーい』
「みなみさん、お待たせしました」
車の中でかと思えば態々迎えに来てくれるなんて優しい…
逃げるとでも思われてるのかな?
でも、沖矢さんが迎えに来てくれるって言うシチュエーションは最高だ