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スモーカー【名探偵コナン】

第22章 またおわり?


隣人であるさっきの老婦の言葉から、この世界でみなみが命を絶ったのはつい最近という事になるのか?



だとすれば此処と向こうの時間の流れは変わるのか。



正直考えても埒が明かないのも事実だ。


玄関の扉に背を預ければ溢れるのは溜息だった




「ん?」


靴棚の上に置かれたこの部屋の鍵が視界に入る
こんな所にも俺が居るとはな。

思わず鼻先で笑ってしまうが


みなみはまだ目を覚まさんし、こいつの部屋でも見て回るか



さっきは良く見る事が出来なかったリビングでも散策してやろう



嫌でも目に入るこの棚。


これは何だ?
様々な服を着た俺の絵がアクリル板に印刷され、台座によって立たされた物が飾られている。

沖矢も居るのか


この様な何かが印刷されたアクリル板は当然俺の居る世界にもあるだろう
それに触れる機会は無いがな。



後ろに飾られたポスターには俺と安室君やボウヤまで一緒に写っている

勿論そんな場面に出会した事は一度も無いが。


これは…俺と真純か?
こんな物まで作られているとはな



「これか」


隣にある本棚に目を移すと視界へ真っ先に入ってきたのは何冊も並べられた漫画本だった。



“名探偵コナン”



これがみなみの言っていたボウヤが主役だという作品か。
ここに並んでいるだけでもかなりの巻数が出ているな


中身を確認するべきか、ここで迷うとはな。



だが好奇心が勝つのは事実だ。
一巻を手に取り開くとそこにはボウヤの姿が。



なるほど、この様な感じで始まったんだな。



これ以上を見る事はしなかった
どこまで描かれているのかは知らんが、この先は自分の目で確かめたかったからだ。





みなみの話で聞いてはいたが、ここまで描かれているとはな。

私生活を覗かれている気分であり
そしてここに並べられた普段では有り得ない組み合わせのポスターやグッズなど、不思議であり不気味でもある






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