• テキストサイズ

スモーカー【名探偵コナン】

第21章 お咎め


“お咎め”とは言ったものの…


あれから今まで通り一緒に食事をして会話をして
だから何ら変わりない日常にも思えてしまって、時々忘れかけてしまう時もある。けど、寝る時はそれぞれの部屋で行為も無くなって…


それ以外は今までとは変わりが無い
当たり前だけど少し寂しくはある。でもそんな事すら今の自分が思う事は罪な気がして。


赤井さんはどう思っているんだろう…
私がこの世界に突然現れて、身寄りも無くて色々あった中で今はこうして一緒に居るけど、もし私が元々この世界に存在する人間だったらきっと今頃とっくに捨てられていたのかな

赤井さんの優しさを分かっているからこそ、そう思ってしまう自分が居る。
このままここに居続ける事が申し訳なくなる思いが募っていくばかり


赤井さんに対する思いは何一つ変わらないけど、そんな赤井さんに甘えてしまっている自分が少なからずは居て。
だからこそ仕事を始めてこの家を出るべきなのでは無いかと

一応米花町の求人募集をスマホで探して、幾つか候補は浮かんでいる
必ずしも米花で無ければいけないという事では無いけど、やっぱり馴染みあるきがしてきて…

働く事は好きじゃない。おまけに直ぐ辞めたくもなる。
元の世界に居た時だってやりたい事も無く仕事にやり甲斐も何も見出せないまま気付けばここに来ていた

そんな中で皆と出会えて、赤井さんにも出会えて、気持ちも変わって今ならあの頃よりも有意義に働ける自信がある

ただこの事を赤井さんに言ったら「まだ駄目だ」って止められそうで言えずにいた。実際そう言われたし…

でも気持ちは変わらない。
赤井さんには悪いけど居ない日を狙って面接に行こうかな
もし採用されたらその時に話そうと思ってる。

駄目だと言われたら、赤井さんにばかり頼って生きていくのは申し訳ない能やらを伝えるつもりだ
それでも拒否してきそうな未来は見えるけども…


そしてタイミング良く赤井さんがFBIの件で朝から外出する日の話が出て…
事前に応募していた一般的な事務作業の仕事の面接日を予約した。


/ 364ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp