第3章 初めまして
「ああ、是非ボウヤからも話を聞いてみてくれんか」
「うん、そうするね!勿論安室さんには内緒で」
「すまんな。頼んだぞボウヤ、俺からも成る可く気をつけて接触をしてみる」
「了解!何か分かったら連絡するね!」
ボウヤとみなみの事について話し、あっという間に帰ってしまった。
まあ、ここが家なのにな。
みなみのスマホに入れてあるGPSが動き出していたが、何の連絡も無しか。
しろと言った筈だぞ
まあコンビニぐらいなら許すとするか。
・
「風見、何か分かったか?」
「こちらの女性ですが、」
名前は本当に小田島 みなみなのか?
年齢は僕よりも下で住所もポアロからはそう離れていない。
じゃあ何故あの時まるで米花町の住人では無い様子だったんだ?
引っ越したばかりでも無いみたいだし
米花町に来てから一度も彼女を見た事なんて無いのに、近くに住んでた人が突然今になって毛利探偵事務所やポアロに普通、来るか?
それに何故この人が赤井の連れなんだ?
一体何の繋がりが?FBIか?
いや、彼女からはそんな気はしなかった…
かなりの腕の持主の可能性もあるが
だったら今更、僕に態々赤井がこの女性に対して護りに入る様な事をするか?
どのみち赤井があそこまで首を突っ込んでくるという事は
きっとこの戸籍とやらもすべてFBIの仕業だろう。
それだけで僕を怒らせるには十分だった。
僕の国によくも…。
小田島 みなみ
貴女は一体何者なんだ?