第18章 悪夢
『い、いや!離して……っ!!!』
黒いスーツの男が近付き、彼の片腕の中には気を失った哀ちゃんが居て。
「ったく うっせえ女だな!」
『やめて!!誰か……っ!!助け……』
どんなに抵抗しても適わなくて、舌打ちをした彼に口元に布を当てられてほんの数秒で意識が途絶えた。
・
「みなみ!」
最悪の自体が起きてしまった。
ここから聞こえてくる音の様子がおかしかった為電話をかけたが拒否。
あの時点で全てを閉まったのだろう。
今では追跡も出来んが、恐らく奴らは海の中だろう。
今の俺では直ぐにみなみを助け出す事は難しい。
本当なら今すぐに向かいたい所だが。
奴らがみなみに興味を持った理由なら予想が着く
そうなるとみなみを殺すなんて事はしない筈だ。
みなみが狙われた原因はやはりあの機能だろうか。
……やはり行かせるべきでは無かった。
自分の恋人が危険に合っていると言うのに直ぐに動けない事に腹が立つ。
何はともあれ、みなみを絶対に奪還する
どうか無事で居てくれ。