第17章 鯨
港にやって来ると、ホエールウォッチングに向かう漁船が並んでいる
丑尾さんと言う人が連れて行ってくれるみたい
八丈島も全てが初めての体験に心が踊り、正に非日常。
毛利さんは相変わらず既に酔っ払っているみたいで、ホテルで留守番という安定の流れも少し面白かったり…
辺りを見渡していると、同じ漁船でも少し違う船があり
不思議に見ているとコナン君が素早くその船に乗り込んで行った。
本当に一瞬の出来事で声を出す暇もなく、出港してしまった…
言うべきなのは分かってるけどコナン君の事だし、赤井さんもこの近くに組織関係があると言っていたしそもそも私に止めることは不可能であって。
どうか無事で居て欲しい。
案の定、姿を消したコナン君に動揺する周りの皆と上手く誤魔化す阿笠博士。
そんな事がありつつも、漁船に乗る事ができてホエールウォッチングへ。
「お〜!すっっげぇ〜!!」
水飛沫を上げながら広い海を泳ぐ鯨はとても迫力満点で。
赤井さんにも見せたいし一緒に見たかったな…
旅行もいつになるんだろう
「くじらさん凄いね〜!」
『大きいね!』
「うん!みなみお姉さん大丈夫?船酔い?」
『ううん!鯨凄くてちょっとびっくりしちゃった』
「歩美もだよ〜!」
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「遠い所お疲れ様でした。初めまして、パシフィックブイ局長の牧野です」
「エンジニアの直美・アルジェントです」
「警視庁の白鳥と上司の黒田です」
「本日は宜しくお願いします。で、この子が間違えて乗船してしまったと…」
「こんにちは!お名前なんて言うの?」
「ボク江戸川コナン!よろしくね!」
「コナン君ね!よろしく」
「この先にパシフィックブイの入口があるんだよ」
「わぁ〜!広〜い!!」
波飛沫と共に海上に浮かび上がった海洋施設は息を飲む程迫力がある。
にしても…
「すっげ…」
海洋施設について軽く説明を受ける。
「まるで海に浮かぶブイだね」
「だからパシフィックブイって呼ばれているのよ」
施設内を周り、メインルームに案内されると
エンジニア達を紹介された。
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