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スモーカー【名探偵コナン】

第15章 変化


この世界に来てあれから暫くが経った。

赤井さんとゆったりした時間を過ごす事も、徐々に減っていた。

というのも、赤井さんはFBIでの用事が増え、家を空ける事が多くなり
私は留守番をしながら家事をしたり何なり。

日が暮れてから出る事が多く、帰ってくるのは基本朝方や時々昼間もあって
生活のリズムがズレつつもある
勿論、行為をする時もあるけど回数は分かりやすく減った。

零にもあの時メッセージを送って、その後何通かやり取りして今は途切れた状態で。


組織が動き出したと聞いたのはもうかなり前
あの頃もちょちょく外出が増えていてからの今のこの忙しさは大きな動きが見られたのだろう。

あの後、ベルモットからは特に何も無く買い物など普通に外に出ている。



変わった事と言えばこの様な所謂すれ違いに近いものと、零とも距離が開いた事。


そして…


「あら、何か考え事?」

『え?ううん、何でもないよ!』


阿笠博士の家に上がって、哀ちゃんと一緒にお茶ができるぐらいの仲になった事。
これは凄く嬉しい変化でもありつつ、工藤邸に戻ればまた一人になるから寂しくもあって。


「それで?彼はなんて言っているの?」

『あー…まあ、大学院の方がこの時期かなり忙しいみたいで…』

「あら、それは本当にそうなのかしら」

そういえば哀ちゃんは沖矢昴の正体については知らないんだった…
言える筈も無いんだよね…

『うん…ああ見えて意外と研究熱心な所があるんだよね』

「熱心ねえ…まあ、確かにそうなのかもしれないわ」


話を聞けば、一時期はよく毎度の様にタイミング良く鍋を持って料理をお裾分けに来ていたらしく…

GPS付けていたぐらいだし、恐らく盗聴器が付いているのかな
赤井さんならやりかねない…

この会話も聞かれているのかな

「熱心と言えば、貴女も案外情熱的な所があるんじゃない?」

『え、私?』

「ええ、いつだったか…あのポアロの彼と」

『あっ、ああー!あれはその…』

「心配しなくても言わないわよ。だけど、気をつけなさいね」

『はい…』
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