第3章 初めまして
赤井秀一も左利きだったけどこの人も左利きなんだよね
まさかね…。
「では、先程話していた彼についても知っているという事ですか?」
『安室さんが主役の映画を見に行った時がありまして、そこで彼については知りました』
「と言うと?」
これ、話しちゃってもいいの?
でもさっきの2人のギスギスした感じを見るからにお互いについて何か知ってそうだよね?
それに沖矢さんなら大丈夫っていう直感に従って
安室さんについても話した。
「なるほど…」
この人実際に見るとあまり表情が変わらないんだね
それとも変えずらいとか?ポーカーフェイスなだけ?
かっこいいんだけどね…
「先程彼とみなみさんが親しそうでしたので気になってしまい」
『そう見えましたか?初対面だったんですけどね…多分安室さんも私の事を怪しんで近付いてきたのかと…』
「その可能性は十分にありますね。ただ、彼が公安警察ならみなみさんに対して悪い様にする事は無いと思うので御安心を」
どうして沖矢さんがそんなに言い切れるんだろう?
確かに安室さんがそんな事する人では無いって思えてきたけど。
その他にも色々話したものの、何か考えてそうな顔をずっとしている沖矢さん。
『あの…何か飲みますか?』
「ええ。では頂きましょうか」
頼んだ飲み物が届き、私はアイスティーで沖矢さんはブラックコーヒー。
ブラックコーヒーと言うと思い出すなあ。
コーヒーを飲む沖矢さんの姿も凄く絵になってる。
コーヒーを飲みながらも考え事をしてる沖矢がかっこよくて
今度は安室さんではなく沖矢さんに見惚れてる自分が居た。
「ん?どうかしましたか?」
『えっ?あ、いえ…』
見惚れてたの絶対バレてたよね…
「みなみさんは可愛らしいお方ですね」
『ありがとう…ございます…沖矢さんも、実際に見たら凄くかっこいいです…』
「それはどうも。まさかみなみさんにお褒めいただくとは思いもしませんでした。怪しい人間だと思われてるかと…」
確かに何も知らなければ怪しいと思うけど…
あのコナン君が沖矢さんを自分の家に居させてるって事はかなり信頼出来る人って事だもんね?
それに…
こんなかっこいいんだもん。