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スモーカー【名探偵コナン】

第11章 渦巻く想い


『どうしたの?コナン君』

膝をかがめて目線を合わせればコナン君は少し気まずそうな表情で。

「ねーねー、みなみさんって本当に赤井さんと付き合ってるの?」

『うん、そうだよ?』

「ふーん」

『ん?どうかした?』

「あっ、いや、安室さんと仲良く見えたからさ…」


それは…
頭の良いコナン君が言いたい事はきっと…

『うん。安室さんからも色々助けられたからね』

「そうなんだね!その…ポアロに行くと安室さんによくみなみさんの事聞かれるからさ…」

『えっ そうなの?』

「元気にしてるか?とかそういうのだけどね…」

『そうだったんだね…』

「うん!だから、その…」

『大丈夫だよ、安室さんも立場上気になってしまうだけだと思うの』

「そっか!そうだよね…なんかごめんね」

『全然!戻ろっか』


コナン君とリビングへ戻ればソファから立ち上がる赤井さん。


「遅かったな」

『最後まで見送ってきたので!』

「そしたら自然と、ね…」

『うん!』

「そうか。ボウヤ、今日は来てくれた事、礼を言うよ」

「赤井さんも、みなみさんも呼んでくれてありがとう!あっ、僕そろそろ行くね!」


「気をつけるんだぞ、ボウヤ」

『今日はありがとうコナン君、またね』

「うん!またね!」


こうしてコナン君も帰り、赤井さんと二人になる。

「漸くゆっくり出来るな」

『そうですね』

ソファに並んで落ち着いた時間が過ぎていく
だけどコナン君の言葉にも少し引っかかって。

「ボウヤと何を話していたんだ?」

『えっ?いえ、何も…』

工藤夫妻が見えなくなるまで見送ったと言ったけれど…
赤井さんは窓から見ていたのかな。コソコソと話していたから聞こえている事は無いかもしれないけれど…

「そうか?何か話していた様に見えたがな」

『えっ!見てたんですか?!』

「悪いか?」
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