第10章 深い繋がり
「それはきっと秀ちゃんも同じよん!こんなに素敵な子を射止めたんだから〜!」
『そう、だといいです…』
「そうに決まってるわ〜!何だか二人ともお顔も似てるじゃないの〜!」
『えっ?そう…ですかね?』
「そうよ〜ん!みなみちゃんはハーフなの?」
『いえ、純日本人です!』
「あら!そうだったのね〜!とっても綺麗なお顔同士お似合いよ〜!」
『ありがとうございます!有希子さんと優作さん御夫婦は憧れでもあります』
「嬉しいわ〜!ありがとね、何かあったら相談に乗るからいつでも連絡してね!」
有希子さんとの話が盛り上がる度に向こう側に座っている赤井さん達の視線を感じたけれど…
沢山お話をしたらあっという間に時間は過ぎていき。
赤井さん達を見れば優作さんや赤井さんも立ち始めていて
「有希子、そろそろ私たちは行かないとだよ」
「えぇ〜もうそんな時間だったのね…」
「また余裕のある時にゆっくりしたら良いじゃないか」
「そうねぇ」
赤井さんは玄関までは行けない為、帰り支度を終えた工藤夫妻とリビングの入口で話す。
「今日は会えて良かったよ。みなみちゃんも、コナン君や赤井君も気をつけるんだよ」
「ええ。お忙しい中ありがとうございました」
「優作おじさんも頑張ってね!」
「もう行かなきゃなんて寂しいわ〜!でもみなみちゃんとお話出来て嬉しかったわ!秀ちゃんも新…コナン君も元気そうで何よりだわ!」
『はい!私も凄く楽しかったです!お二人共、本当にありがとうございました』
「有希子おば…お姉さんも元気でね!」
お互いの呼び方を間違えると横目で睨み合うコナン君と有希子さんはどこか面白い…
「それでは私達はここで失礼させて貰うよ」
「またね〜!」
「お気をつけてください」
「ばいば〜い!」
『ありがとうございました!』
こうして、コナン君と二人で工藤夫妻を玄関先まで見送り
タクシーが角を曲った所で中へ戻ろうとすれば下からコナン君に軽く手を引かれて。