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スモーカー【名探偵コナン】

第2章 はじまり


『…えっ?』

「いや、ずっと毛利探偵事務所とポアロを見ていたので…」

『あっ…!い、いえ!たまたまです!』

しまった…遂に?うっかり?出会ってしまった。

安室透に。

相変わらず爽やかな様子を演じていて、褐色肌に綺麗な金髪の髪、そして薄ら青みのかかったグレーの瞳。

絵で見るだけでも綺麗なキャラクターだと思ってたのに目の前に居て自分と話してるなんて…!

こんな状況にも関わらずつい彼の美しさに見惚れてしまった。

「あの…大丈夫ですか?あまり顔色が良くない様ですが…良ければポアロで休憩していきませんか?」

『いえ…私今何も持っていないので、結構です。でもありがとうございます』

「そういう事でしたら…今日はサービスです。それなら良いでしょう?」


「それじゃあ今メニュー持ってきますね」

しまった。見惚れてる間にあれよあれよと事が進んで今はなんとポアロ店内の椅子に座っている。

完全に怪しまれてるよねこれ…
ここから深く聞かれたり詮索とかされるのかなあ

店内にお客さんは私しか居ないし…
店員さんも、あの梓さんも居ないのかな?
せっかくならひと目見てみたかったな…

なんて思っていると
「お待たせしました、こちらがメニューになります」

メニューとお冷を持ってきた安室さん。

「何でも好きに頼んで良いですからね?」

な、何でもって…私もしかしてホームレスとかって思われてる?笑
そんなでは…いや、今この世界で私はその枠になってしまうの?

まあ、それは置いておいて。
とりあえずアイスココアを注文した。


もう手遅れかもしれないけど安室さんに少しでも怪しまれないようにやり過ごさないと
コナン君が居ればどうにかなったのかなあ…


「お待たせしました、アイスココアです」

『ありがとうございます』

「良かったらハムサンドを食べて行きませんか?僕のお勧めでもあるんです」

『じゃあ…ハムサンドをお願いします』

「はい、少々お待ちくださいね」

一瞬怖いと思ってしまうくらいの営業スマイルを向けられたけど
至近距離で見る安室透のビジュアルが頭に焼き付いてしまって…
怖いなんて感情が消えていった。
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