第8章 小さな探偵さん達
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「そういえば、例の彼女はどうなったのかしら」
「え?ああ、みなみさんの事か?それなら最近昴さんと俺ん家に...」
「通りで、最近は貴方の家に彼の出入りが増えた訳ね」
「監視してたのか?」
「別にそんなんじゃないわよ。以前よりもあの変わったエンジン音を聞く事が増えただけよ。それに最近はアレを持ってくる回数も減ったし」
「アレ?」
「だーかーら、カレーとか、シチューとか、肉じゃがとかよ...」
「あっ、ああ...そりゃまあ最近は特に...」
「特にって何よ」
「いや、なんでもねえ」
「彼女は本当に大丈夫なのね?」
「みなみさんなら大丈夫だって。昴さんもついてるし、危害を加える様な人間でも無ェよ」
「ねえねえ!みなみさんってだれ!?」
「またそうやって2人だけでコソコソと!ボク達にも教えてくださいよ!」
「そうだぞコナン!」
「あらま、貴方が何とかしなさいね」
「なっ、俺かよ...」
「早く教えろよコナン!」
「ったく...だからその人は...」
「昴さんの彼女よ」
「え〜!昴お兄さんの彼女さん?!歩美、見てみた〜い!」
「ちょっ、灰原!」
「何よ。違うの?」
「いや...オレもそこまでは分からねえけど勝手に...」
「昴さんの彼女さんなら、ボク達も見てみたいですね!」
「昴の兄ちゃんカレー作ってねえかな!今から行こうぜ!」
「行こ行こ〜!」
「ま、良いんじゃない?危険な人では無いのなら。好きにさせなさい」
「ちょ、おい灰原」
「ええんじゃないのかい新一、哀君が誰かに興味を持つのは良い事じゃろ」
「そうだけどよ...」
「ほれ、新一も行ってこい」
「わーったよ、博士は行かないのか?」
「わしは後で行くとしよう」
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