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【短編集】海を見に行こう

第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』


目当てのものを買い揃えることができ、欠品もなく無事に兵舎に戻る。
買ったものを食堂に置いてすぐ立ち去ろうとした団長を引き留め、試作品をふるまってお礼をすることにする。
昔からよく作っていた料理なので、人に食べてもらうくらいの自信はあった。
団長は紙袋のおまけを食べながら待ってくれるそうだ。

私や団長のように、非番の兵士が多いからか食堂内は数人の兵士と私たちしかおらず、いつもと比べて静かなものだった。

食堂で働く調理師のおばさん達に事情を話すと快くキッチンを貸してくれた。彼女たちの仕事が少なく暇だったのも関係しているのだろう。

食材の詰まった籠や実家から取り寄せた瓶を用意し、自前のエプロンを付け調理に取り掛かる。

まずは時間のかかるメインディッシュ。
お母さんとの記憶を頼りに、マッシュした材料を調味料と混ぜ合わせ、フライパンで焼き目をつける。タレを入れたら汁気が無くなるまで弱火で煮詰める。

その間にオードブルを拵える。
オードブルは、帰りに摘んだ山菜と魚を使った1口サイズのもの。爽やかだけど味付けはしっかり。お酒に合うように丁寧に作っていく。
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