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【短編集】海を見に行こう

第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』


メインの大豆ミートの煮込みハンバーグを完成させ、オードブル、添え物とともに皿に盛り合わせ、最後に、ケーキの代わりとなるフレンチトーストタワーに取り掛かる。

ボウルに卵、摘んだツルの汁、沸かした水を入れ液を作る。切ったパンを浸し、柔らかくなったらフライパンで火を通す。こちらも焼き目がついたら火を弱め、裏返してじっくり焼いていく。

全て焼き終わったら塔に見立てて皿に盛り付け、先程の汁と飾り切りしたフルーツを飾り完成させる。


一通り試作を完成させ、キッチンを出る頃には多くのギャラリーが私の前に立ち塞がっていた。
何事かと驚いて持っていた皿を落としそうになった。
料理の匂いを嗅ぎつけ、ドア越しに調理する様子を伺っていたらしい。

「そ、それは……一体、なんですか?」

唖然としたサシャが唾を飲みながら聞く。目が怖くて思わず後ずさった。

「えっと、誕生日会の料理……だけど」
「うわぁあああ!!」
「ぎゃあああ!!」

飛びかかってきたサシャの奇声にあられもない叫びを上げて逃げ回る。
同じように立ち塞がっていた104期の皆が止めてくれなかったら、どうなっていたか…。

なんとか団長まで皿を運べたけど、私たちの席わ取り囲んで凝視してくるみんなに居心地の悪さを感じた。
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