第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』
「この本、誰かに料理でも振るうの?恋人?」
「ち、ちが、違いますっ!」
「ほお、これは当たりだな」
「こ、恋人じゃないです!まだ!」
「"まだ"か」
「アッ」
聴取も半ばになり、少し休憩を挟んだところでペトラさんとエルドさんに追い詰められる。
オルオさんとグンタさんはニヤニヤしつつ記録をまとめていた。
「しかし、料理を振る舞うなんて、誰なんだ?胃袋をつかみたい相手は」
「言いませんよ!」
「大体予想は着くけどね。モ「わあああ!!」……ふふ、ごめんごめん」
「うるせえぞ。静かにしろ」
「す、すみません……」
リヴァイ兵長に睨まれ冷静さを取り戻した私は、ここに至るまでの経緯をまた掻い摘んで説明する。
話し終えたあと、ペトラさんは目をキラキラさせ私の両手を掴んだ。
曰く、常に男性に囲まれて恋バナをする相手がいないから嬉しいのだと。いや、ペトラさん、私の説明は恋バナじゃなくて、副長の誕生日パーティーについてなんですが……。
乙女パワー全開のペトラさんを止められる人は誰もいなかった。