第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』
ごく自然な流れでハンジさんは私と同じ席に座り、持ってきた本を読み出す。巨人についての歴史書を山のように積んでいたので、今日はここに缶詰するんだろうな。
やがて司書がハンジさんの机と同じぐらいの本を私の所へ持ってきた。
いや、ハンジさんよりちょっと多い……?
読書嫌いとしては、数冊の本をぱらぱら読むだけでよかったのに……。
しかし、満足気な顔で去っていく司書さんにそんなこと言えるはずもなく。
私は歯をかみ締めながら震える手で本を手に取った。
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ハンジさんに肩を揺すられるまで読書に夢中になっていた私はそんな私に驚きながら席を立った。
読書が苦手だと司書さんに言った記憶は無いのに、本のチョイスが絶妙で手が止まらなかった。
その中でもヒントになりそうだった本を何冊か借りると、司書さんはまた満足そうに笑っていた。相当本が好きなんだなぁ。
ハンジさんと兵舎に戻ると、応援してる。なにか手伝うことがあったら言ってくれと背中をたたかれた。
やっぱり、なんだかんだ私もハンジさんが大好きだ……。