第9章 モブリット生誕記念『今日の主役』
「なるほど、食糧難の今と過去の知識で齟齬が生じて、上手く計画が練れないんだね?」
「計画書見ただけでわかったの?すごい」
「なんとなくだよ」
「おいおい、こんなガキが書いたような走り書きでよく分かったよな、ホント」
隣に座っていたジャンがアルミンの肩に腕を乗せてこちらを覗き込んできた。
意地の悪い顔で私の計画書を鼻で笑う。
「馬面が……」
「んだと?やるか?」
「あ、ミカサ」
「!?」
「嘘だよ」
「てめっ」
立ち上がったジャンに胸ぐらを掴まれそうになるも、間一髪で避ける。
渾身の一発を避けられ毒気を抜かれたのか、ジャンは舌打ちをして椅子に座った。
この状態のジャンはからかうのに飽きたジャンのため、私はアルミンの前の席に移動し座った。
「私の実家から、辛うじて食材が手に入りそうなんだけど……立派な料理を作れる自信がなくてさ。なにかいい案とかないかな、アルミン」
「うーん。僕も家の手伝いはしてたけど、料理が得意な訳では無かったからなあ」
「ケッ。そういうのは、女に聞いた方が早いんじゃねーのかよ?お前みてえな男女じゃなくてな」
「なんだと悪人面」
「やめなよ2人とも!」