第8章 リトルボーイ
しかし、突然我に帰ったようになって首を傾げた。
「子供はどうやったらできるの?」
「えっ!?」
「リトルボーイはおばあさんが育てた花から生まれたけど…お姫様はどうやって子供を生んだの?」
膝の上で不思議そうにする顔が可愛くて仕方ないのに、すごく困ってしまう。子供に本当のことを言えるわけないし…。
「ねえ、お姉ちゃんは知ってる?」
「あーっと…そ、そう!キス!キスをすると子供が出来るの!お姫様たちもしてたでしょう?!!」
ビシッと本の裏表紙を指さして必死に言い逃れる。
茶色い裏表紙では、ドレスを着たお姫様と、青年になったリトルボーイが教会の下でキスをしている。
コウノトリのせいにしてしまおうかとも考えたけど、本の中にそういう描写もなかったので迂闊に鳥のせいにはできなかった。
「そっか…そういえば、僕の近所のおばさんもそんなこと言ってたしなぁ…」
「へ、へぇ」
何を教えてるんだ近所のおばさんは。
「じゃあ、じゃあさ!ジェスお姉ちゃん、僕と結婚してよ!」
「ブッ?!!!!」