第8章 リトルボーイ
「そうですよね…興味本位でこんなことをするような方ではないですもんね…分隊長」
「そ、そそそうだよ!信じてくれてなによりだ!」
にっこり笑ったハンジさんに私も微笑み返す。
入団当初から変わらない忠誠心を少しでも感じてくれたらいいな。
「そ、それじゃあ、私は研究結果をまとめるから、モブリットを頼んだよ。半日ぐらいで元に戻るから!」
「はい!拝命致します!」
「頼んだよ~」
腕の中にずしっと重みが乗る。子供とはいえ、眠っている人間の体は重い…。
そういえば、記憶とかはどうなっているんだろう。
閉じられた瞼越しでは感情が読み取れない。
ぐっすり眠っているようだ。
普段忙しくて寝られない分、今はよく眠れてるのかな。
分隊長の危険を叫んだり、書類の山に険しい顔をする事の多い副長の、安らかな可愛い(しかも子供時代の!)寝顔を見られるのがすごくうれしい。
起こさないように細心の注意を払ってベッドの上に寝かせ、シーツを掛ける。
子ども特有のふっくらとしたほっぺに下心が沸き立ってしまい、人差し指でつんつんと触れてみる。想像以上にすべすべでクセになってしまいそうだった。
「んぅ……だれ…?」