第6章 -平和世界if- 幸福のあしおと
寸胴の中がカラカラになる頃には、流石のサシャもお腹を叩いて満足そうにしていた。モブリットももう食べないみたい。お皿を洗おうと立ち上がったところで、シュバッとサシャに阻止される。
「これは私の仕事なので!!」
「…そうね。それで来てもらってるんだものね。頼らなきゃ失礼よね。ありがとう」
「ジェスさんのご飯の謝礼としては安すぎるくらいです!」
トレーに乗った食器をあっという間に運ばれると、程なくしてキッチンから水の流れる音がした。サシャも大分私たちの家に慣れてくれている。子供ができる前みたいに早く動けないので、彼女や時折家に手伝いに来てくれる元兵士たちには頭が上がらない。
私は素敵な夫と、夫を慕ってくれる良い友人たちに出会えたんだなぁ。