第5章 ■香水
胸から下へゆっくりと手を這わす。もうすでにプルプルとしていて言い出しっぺがそんなでどうする、と笑うとまた涙目になっていた。
跨っていた彼女から降りて足を割らせるとその間に入り込む。短いスカートはもう着ている意味の無い状態になっていて、ジェスは見えている下着を隠そうと手でスカートの裾を伸ばしていた。構わずスカートの上から腰、太もも、脛と手を滑らせる。
そして緊張が緩んできた彼女の手を優しくベッドに避けると、ガードの無くなったスカートを捲り人差し指で下着越しに割れ目をなぞる。
びくりと跳ねる体。女性の秘部に辿り着いたことに童貞でもないのに心臓がうるさくなる。
深呼吸して落ち着こうとしたが、彼女の匂いを嗅いでしまい逆効果となってしまった。またあの強い酒の匂いだ。じつは自他ともに認める大酒飲みで壁内にある酒に飲んだことがないものがない、と自負していたのだが、この匂いは本当に知らない酒の匂いだ。
「ぅっ」
ジェスの下着をずらし、膣が濡れるように陰核を擦ると小さく悲鳴があがる。
すりすりと触り続けると口の端から呻き声が途切れ途切れに漏れ、同じタイミングで蜜口からトロトロと蜜が垂れてくる。そして気付いた。匂いの正体はこれだった。彼女の愛液や汗である。
思わず一気に下着を取り、顔を寄せて舐めとってしまう。
「え!?ちょ、モブリットさん!そんなとこ、汚い…」
「甘い…」
「え…ま、まって!!」
濃いめのウイスキーをロックで飲むようなシビレと酔いがあるのに、味は芳醇なリンゴのような優しさで無限に飲めてしまうようだった。
変態だと自分でも思うがどうしようもない。体が止まらないのだ。
チロチロと舌先を固めて陰核を舐めたり、胸への愛撫と同じようにしてやると湧き水のように愛液が溢れ出し部屋中に匂いが充満する。
でも足りない。もっと、もっともっと、
「っ!ふっ、くっ…ひっ、ん、ん!ンンーーーー!!!」
腰がひとりでに浮いてきたかと思うとくぐもった声と同時に彼女の足がピンと張って硬直した。こんな時まで律儀に、声を抑えなくたってよかったのに。
むしろ俄然聞きたくなってきた私は、役目を終えたかのような安心した顔の彼女に、自分のベルトを外しながら言う。
「折角頑張れたみたいだが残念だな。こんなのまだ序の口だぞ」
彼女は顔を蒼くしていた。
