第3章 My Honey
-850年・調査兵団本部-
ウォールマリアが突破されてから5年。
再び現れた超大型巨人によって、調査兵団の壁外調査中に壁は破壊された。しかしトロスト区にいた訓練兵と駐屯兵団、そして突如現れた巨人になれる人間_エレンの奮闘のおかげで壁内人類は初めて巨人に勝利する。
エレンの処遇などについて調査兵団内に一時的な混乱が障じたもののそれも無事に解決し、エレンを除く104期訓練兵の入団式が本日執り行われることになった。
エルヴィン団長が壇上で挨拶を述べたあとで、その後ろに並んでいた新兵たちが1人ずつ名前や出身地、なぜ調査兵団に入団したのかを敬礼しながら述べていく。
自分にもこんな時期があったなぁと壇の下で思いを馳せていた私に、隣で整列していたハンジ分隊長が話しかけてきた。
「今年の新兵は成績優秀者が多いみたいだね。うちの班にも何人か入らないかな」
「そうですね」
成績優秀者のほとんどが入団したというイレギュラーに兵団全体が困惑したものの、修羅場を生き残った彼らに敬意を表する者も多く私もそのうちの一人だった。ハンジさんの言葉に大きく頷きながら、これから仲間となる新兵たちの顔と名前をしっかり記憶していく。