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【短編集】海を見に行こう

第3章 My Honey



私は一体…何があったんだ。

バリバリと木を裂くような音がして意識が薄らと戻ってきた。ガンガン痛む頭を触ると手に血がついた。なにかで切ったのだろうか。耳鳴りもするが、自分の体も立体機動装置も無事なことを確認できてほっとする。

濡れた地面を見ていつの間にか雨が降っていたことに気づく。冷たい霧雨が服にぐっしょり染み込んでいた。一体いつから?

そうだ、拠点作りのために私たちウィル班は右翼後方を索敵していて。それで、作戦通り前の班について巨大樹の森に入った途端降り出して……視界が悪い中、10m級やそれ以上の大きさの巨人に囲まれて苦戦を強いられたんだ。前にいた班は反応が遅れて全滅。私の班も襲われて……っ!

その瞬間頭に激痛が走り、気絶する直前の記憶がフラッシュバックした。

┄┄┄┄

どうしてこんなに巨人が後方に?!前衛の陣形はどうなってるのよ!

伝達が上手くいかずに漏れが出たのかもしれん。仕方ない!

仕方ないってなんだよ!前の班には……俺の恋人がッ

今は仲間内で争ってる場合じゃないだろう!皆立体機動に移れ!バーナー!お前は俺と副長の補佐に回れ!他は周囲を警戒しながら馬と物資を守れ!

はい!

┄┄┄┄

いやアァアアア!!!!!やめて!いやぁぁぁ!!!!!

バキバキバキッ!

あぁあああぁああ!!!ごめんなさい!すみません!!!たすけ

ミシミシミシッ!!

逃げろバーナー!逃げろぉおおお!

ブチブチブチッ!!

分…隊長……

┄┄┄┄

「ああぁあぁあああぁ!!!うわぁぁぁああ!!!!」

精鋭だった先輩が、仲間たちが目の前で引き裂かれて食われて死んでいくのを私はただ見ていることしか出来なかった!私が巨人に気絶させられている間に、みんなみんな死んでしまった!私の、私のせいだっ……!




「落ち着け!!」

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