第13章 モブリットさんを匿う話
翌朝、裸の私が目覚めるとモブリットは既に服を外套まで着替え終わっていた。
心配になってシーツだけ纏って側に行く。
「どこいくの?」
「重要参考人の保護にな。もしかするとその人も連れてくるかもしれない。そうなったらごめんな」
「なんで謝るのよ。今更でしょ」
「確かに」
振り返った彼に啄むようなキスをされ、幸せな気持ちになる。
その先をもう一度したくなったけれど、今は我慢だ。
「モブリットー、まだかいー?」
廊下の方からハンジさんの声がして、慌てて洋服を着替える。いつハンジさんが入ってきても大丈夫なように、モブリットがパーテーション代わりになってくれていた。
ハンジさんが部屋に入ってくる頃には乱れていたけどなんとか人前に出れる格好になれていた。
「なんだ、準備できてるじゃないか」
「すみません、恋人との時間が惜しくて」
「あぁそれは仕方ないね。じゃあ私は先に入口行って周囲を警戒してくるよ」
「わかりました」
「ジェスさん、お世話になりました。私たち調査兵団が人前を歩けるようになりましたら、改めてお礼に伺います」
「ふふ。期待してます」
恭しくお辞儀をしたハンジさんに手を振って見送る。なんだか仲良くなれたようで嬉しかった。