第13章 モブリットさんを匿う話
記事の内容は二丁目先の夫婦の結婚についてや、ここ最近の王政の動きなどが記載されており退屈な紙面だった。
(街の中心で殺人?物騒ね…)
そんな中不穏な記事に目が止まり、捲ったページ一面を飾る被害者ディモ・リーブスの顔写真を見た途端、持っていたパンを床に落としてしまった。
「容疑者…調査兵団団長エルヴィン・スミス……!?」
さらに目を落とした先には、未だ出頭していない指名手配犯として、以前お見かけしたことのある恋人の上司の似顔絵と、恋人の名前が載っていた。
いても立っても居られなくなりジャケットと財布だけ持って外へ飛び出した。