第8章 大丈夫
ー通学路・土手ー
朔哉
「……………。」
病院なんてっ…!
???
「大嫌い…か?」
朔哉
「!?」
???
「隣いいかい?」
朔哉
「……好きにしろ…。」
???
「夕陽…綺麗だな。」
朔哉
「………………。」
???
「僕はさくやに出会えたから大嫌い…では無いかな…?」
朔哉
「何で俺の名前…?」
???
「忘れたの?和真だよ。」
朔哉
「和…真?」
いや、でもっ和真は……
和真
「信じられない?」
朔哉
「当たり前だろっ!?だって和真は……。それにっ!死んだやつと会話なんてっ!」
和真
「死んでない。」
朔哉
「!?」
和真
「さくやの中で生きてる。」
朔哉
「俺の…中?」
和真
「例えさくやが僕の事を忘れたとしてもさくやが生き続ける限り僕も一緒にいるよ。」
朔哉
「………。」
和真
「それと…」
朔哉
「?」
和真
「ありがとう」
朔哉
「……え?」
和真
「お守り…ありがとう!」
朔哉
「!!」
和真
「今もずっと大事にしてるよ。」
そう言って見せてくれた。
かずまへ
はやくげんきになって
いっぱいあそぼうな。
さくやより