第7章 担当医の名前
望月
「実は…新一君とも話をしたのですが…」
新一
「お前等も新聞見て知ってると思うけど、俺これから忙しくなると思うんだ。だから朔哉の怪我が治るまで手助けしてくれないか?」
園子
「私は別に構わないけど…。」
蘭
「つまり新一が今日みたいに授業を抜け出して事件に駆けつけても早く終わるとも限らないから朔哉の付き添いが出来ないって事?」
朔哉
「今日…みたいに…?」
新一
「あぁ。朔哉が寝てる間にちょっと事件を片付けて来たんだよ。それが新聞の記事だ。」
朔哉
「ふーん…?」
(てっきりずっと傍に居てくれたのかと…。)
望月
「それで新一君に『朔哉君と仲のいい人』を連れて来て欲しいと頼んだと言う事です。」
朔哉
「!」
(まさか…あの言葉を気にして?)
朔哉
『新ちゃんと一緒じゃなきゃ通院なんかするかよ…。』
望月
「確かにちゃんと通院してもらわないと私も困りますが何より朔哉君が困るのですよ?」
朔哉
「…でも…」
『背中の傷は…もう誰にも見られたくない。』
望月
「大丈夫です。『約束』はちゃんと守りますから。」
朔哉
「……。」
新一
「望月先生は大丈夫だから。な?」
朔哉
「……新ちゃんがどうしてもって言うなら別にそうしてもいい…。」
蘭・園子
「クスッ」
園子
「朔哉って子どもみたい。」
朔哉
「!」
蘭
「朔哉ってホント人見知りなんだね!」
望月
「新一君から聞きましたがホントに人見知りなんですね。」
(それに加えて病院嫌いとは…。)
朔哉
「う、うるせぇっ!」
一同
「あはは!」