第6章 小さくなった名探偵
ー廊下ー
新一
「ここからは車椅子でいいな。」
朔哉
「あ…ありがと。」
新一
「足痛くねぇか?」
朔哉
「う、うん。」
そう言いながら車椅子を広げ座らせてくれた。
蘭
「はい。鞄。」
朔哉
「ありがと。」
園子
「松葉杖は車椅子の後ろに掛けとくわよ?」
朔哉
「うん。2人共ありがと。」
蘭
「じゃ、先に行ってるね?」
朔哉
「うん。」
ー教室ー
ざわざわ…
教室に入る前からざわついている。
原因は多分俺…。
新一
「椅子は暫く車椅子だからいらねぇな。」
と新一が朔哉の椅子をどかしていると…
女子生徒A
「工藤君」
新一
「ん?」
女子生徒A
「朔哉君どうしたの?」
新一
「あー詳しくはHRで話すよ。な?朔哉?」
朔哉
「えっ?あっ、うん。」
そうこうしている間に先生が来てHRが始まった。
ーHRー
担任
「出席取るぞ~…って星咲どうかしたのか?」
新一
「朔哉。」
朔哉
「うん。あの、昨日の夜、家の階段から滑り落ちて骨折しました。」
担任
「大丈夫なのか?」
朔哉
「はい。暫くは車椅子ですが。で、先生にこれを…。」
そう言うと担任が勘づいたのか朔哉のとこまでやって来た。
担任
「これは?」
朔哉
「病院の先生が連絡帳だと言ってました。」
朔哉からノートを受け取りパラパラと捲るとあるページで手が止まり…
担任
「…なるほど。」
朔哉
「?」
担任
「今聞いた通りだ。みんな暫くは星咲の手助けをして欲しい。」
新一
「俺からもお願いします。朔哉は昨日転校して来たばかりだし、みんなで助けてやってくれないか?もちろん俺も出来る限りフォローする。」
朔哉
「よ、よろしくお願いします。」
と一礼する。