第5章 医者と患者と約束
新一
「寝顔は可愛いのにな…。」
(寝てる間にすれば問題ない…よな?)
…ちゅっ。
朔哉
「!?」
新一
「なっ、何だよ…?お前がしろって言ったんだろ?って言うか起きて?」
顔を赤くしながら視線を反らす新一。
朔哉
「そっ、そうだけど…その…」
新一
「?」
朔哉が言いたいのはこの状況。
と言うのも朔哉は右手に点滴をしている上に左足は折れてるので動けず、
ベッドは起き上がってるので背持たれている状態。
つまり左側はまともに動けない。
それで寝ていて、新一からキスされたと言う事は…
朔哉に跨がるようにして新一が目の前にいると言う事だ。
朔哉
「新ちゃんって…」
新一
「?」
朔哉
「大胆だね。」
新一
「なっ…!?」
朔哉
「だって寝込みを襲うとか大胆じゃん?」
新一
「べ、別にそんなんじゃ…」
朔哉
「とりあえず看護婦さん呼ぶからさ退いた方が誤解されないでいいかもよ?」
新一
「あ、あぁ。」
ー数分後ー
看護婦
「星咲さん、点滴終わったので帰っても大丈夫ですよ。」
朔哉
「あ、あのっ…」
看護婦
「どうしました?」
朔哉
「その…」
新一
「学校とか行っても大丈夫ですか?」
看護婦
「先生を連れてきましょうか?」
新一
「お願いします。」
朔哉
「新ちゃんありがと…。」
新一
「別にいいよ。」