第5章 医者と患者と約束
新一
「何で…キスなんだ?」
朔哉
「だって俺頑張ったし…?それに…」
新一
「?」
朔哉
「よく言うじゃん?キスしたら風邪治るって。」
新一
「確かに聞いた事はあるけど…って移したら治るとは言うけど『キス』はいらねぇだろ?」
朔哉
「…新ちゃん俺の事キライ…?」
新一
「……なっ?」
朔哉
「そっか…そうだよな。キライだよな。」
ふいっとそっぽを向く朔哉。
新一
「えっ…あっ、違っ…別にキライってわけじゃ…」
朔哉
「………zzz……。」
新一
「寝やがった…。」
(俺はどうすればいいんだ…?)
ー朔哉視点ー
何でか分かんないけど新ちゃんは俺の病院嫌いが治ったと勘違いしてる。
本当は今すぐにでも逃げ出したいけど
変わらないといけないと思ったからな…。
だっていつまでも病院嫌いってカッコ悪いじゃねぇか。
でも背中の傷は…
クソッ…!
思い出しただけで震えが止まらねぇ…。
はぁ~…俺って情けねぇよな…。
キスしてくれたっていいじゃん…あー…考え事してたら眠く…zzz