第4章 閉ざされた心
新一
「大丈夫か?」
朔哉
「…足ひねったかも…?」
新一
「……えっ?」
朔哉
「バキッって言った…。」
新一
「それは『ひねった』じゃなくて『折れた』かもだろ?」
朔哉
「そうとも言う。」
新一
「タクシー呼ぶから『じっとしてろ』。」
朔哉
「!まさか…?」
新一
「しゃーねぇだろ?自業自得だ。返事は?」
朔哉
「……ハイ…。」
新一が携帯片手にタクシーを呼んでいる傍ら項垂れる朔哉。
新一
「5分もあれば来るからその間にトイレすませ…って歩けねぇよな~。」
朔哉
「あ、歩けるっ!」
新一
「だからお前は大人しくしとくの!まぁ歩けなくなってもいいなら俺は別に構わねぇぜ?」
朔哉
「それは…。」
新一
「ほら、おぶってやっから。」
朔哉
「う、うん…。」
新一
「あーその前に…」
朔哉
「?」
ドスッ
朔哉
「新…ちゃ…。」
新一
「わりぃな。しばらく気絶しといてくれ。」
病院についたら暴れるかもしれないのでお仕置きを兼ねてみぞおちに軽く1発お見舞いしてやった…。
新一
「ったく何で仕事を増やすんだこいつは…。」
っと気を失った朔哉に呟く新一。
そうこうしてる間にタクシーが到着する。
冷えピタを貼り直して朔哉をおぶり、タクシーへと乗り込む。
目指すは『米花総合病院』。