第4章 閉ざされた心
新一
「とりあえず氷枕作ってくるから大人しくしとけよ?」
朔哉
「うん。」
そう言って部屋を後にする新一。
1人になった朔哉はあるやりとりを思い返していた。
ー数日前ー
ーロサンゼルスー
朔哉
「有希子さん…」
有希子
「どうしたの?」
朔哉
「勝手に着いて来てこんな事言える立場じゃないけどっ…俺…やっぱ新ちゃんいないとダメみたいなんだ。」
有希子
「……。」
朔哉
「だからっ…俺、新ちゃんと一緒に日本に居たい!」
有希子
「いいわよ。」
朔哉
「えっ…?」
有希子
「但し、条件付きね?」
朔哉
「条件…?」
有希子
「毎日じゃなくていいからたまには声聞かせてよね?後は何かあったら必ず連絡する事。それと…新ちゃんの事お願いね?」
朔哉
「…うん!ありがとう!」
有希子
「I love you♡」
朔哉
「I love you too…。」
そう言って挨拶のキスを交わした。
もちろん頬に。
そして今に至る。