第3章 ぬくもり
ー朔哉部屋ー
ベッドで眠る朔哉の頭を撫でながらまだ来ない返事を待つ新一。
新一
「朔哉って寝顔可愛いよな…。」
って何言ってんだ俺は…。
べ、別に変な意味じゃねぇからな?
朔哉
「……ち…。」
新一
「!うなされてるのか…?」
朔哉
「…し………ん…。」
新一
「まさか俺の事を呼んでるのか?」
ピンポーン!
新一
「!朔哉少しだけ大人しくしてろよな?すぐ戻るから。」
そう言って朔哉部屋を後にした。
ー玄関ー
蘭
「新一!朔哉!居るんでしょ?」
新一
「!蘭!来てくれたのか!?」
蘭
「!新一!そりゃ、あんなメール見たら来るわよ。」
新一
「悪いな…。」
蘭
「それより朔哉大丈夫なの?」
新一
「それが…」
俺は蘭に一通りの状況を説明した。
蘭
「熱が39度4分って何で病院に連れてかないのよ!?」
新一
「しゃーねぇだろ?朔哉は病院行くと脱走するんだから。」
蘭
「………え?」
開いた口が塞がらないとはこの事だろう。
そりゃビックリするよな。
病院に行けば脱走するって…。
まぁ結果的に俺が脱走した朔哉を見つけて母さんに託すって感じなんだけどな。