第2章 留守番後の衝撃
子供
「おまけにおしりのホクロから毛が1本出てる!」
「お、おしり…」
阿笠博士
「ホクロの事は新一しか知らないはず…」
まさかの情報に戸惑っていると、次はお前だと子供がこちらを向く。
子供
「工藤 音羽15歳!帝丹中学3年生で、作家の工藤 優作と元女優 藤峰 有希子の第二子!」
「…そうだけど」
この子が話す情報は正しい。
でもこれくらいは大人が調べれば簡単にわかる事に違いない程度の物だ。
子供
「昔、俺と蘭と遊んでる時におきたトラブルを解決してくれた警察学校の生徒達に感銘。お兄さん達みたいな警察官になるってそれから警察官を目指している!」
「なんで知って…!?」
私が警察官を目指したきっかけの出来事。
これを知るのはお父さんとお母さん、お兄ちゃんと蘭姉ちゃんの4人だけしかいないはずだ。
大切な思い出だからあまり言いふらしたくなくて、目の前にいる阿笠博士にすら教えてない。
「ほ、本当にお兄ちゃんなの?」
新一?
「だからそうだって言ってるだろ」
阿笠博士
「しかしのぉ…」
私よりもこんなに小さい男の子がお兄ちゃん。
とても信じられる話じゃないが、私は今の話でなんとか納得させられつつあった。
反対に博士はまだ疑っているらしい。
新一?
「変な薬飲まされて、小さくされちまったんだよ」
阿笠博士
「そんな薬があればワシがお目にかかりたいわ!」
こんな風にしばらく言い合いを続けていた2人だったが、結局今日の博士の行動をお兄ちゃんが推理。
そうして自分が工藤 新一だと博士にも証明してみせたのだった。