第4章 2度目の事件
そんな私達に突然博士が振ってきたのは先日ニュースを騒がせていた強盗事件の話題だった。
突然なぜこの話なのだろうか。
博士
「音羽くんが今言った被害者はなんで殺されたかは知っておるか?」
コナン
「犯人を取り押さえようとした警備員が殺されたんだろ?」
博士
「そうじゃ。それは犯人を甘く見た結果じゃろう」
ニュースで武装した犯人に立ち向かい、反撃されてしまった勇敢な人だと紹介されていた。
そこまでメガネに向かいながら話していた博士だったが、振り返ってお兄ちゃんと視線を交わす。
博士
「君の体が小さくなったのも面白半分に事件に首を突っ込んだからじゃろ?」
コナン
「そ、そうだけど…」
博士
「今回の事件も舐めて1人で動くとまた酷い目にあうぞ!」
「!」
博士はお兄ちゃんを心配しているからこそ、強盗事件の話を持ち出したようだ。
そしてこの流れならおじさんに協力してもらう事も言い出しやすくなっている。
「ねぇ、今回は用心して着いてきてもらおうよ」
コナン
「でもあのおっちゃんを連れてってもよー」
「…手強い」
お兄ちゃんが言いたい事もわかる。
おじさんは本当に探偵なのかと疑いたくなる程、推理力は微妙なのだ。
でもおじさんだからできる事もあるだろう。
博士
「じゃが危ない時は守ってくれる力がある」
コナン
「………」
それが博士も言った守れる力だ。
おじさんは元刑事なだけあって柔道など武術の腕はピカイチ。
私達だけでは立ち向かえない犯人相手でも、おじさんがいる事で逮捕できる可能性は大幅に上がるだろう。