第4章 2度目の事件
そして恐らく1人でその弟を探すつもりであろうお兄ちゃんを説得し、おじさんに協力してもらうように事を運ばなくてはならない。
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コナン
「博士〜。早く充電してくれよ」
博士
「そうせかすな!」
博士の家に着いてからすぐに始めてもらった充電はまだまだ時間がかかりそうだ。
メガネにあれだけすごい機能を搭載させているのだからすぐに終わるわけないと思っていた私は座って待っているが、せっかちなお兄ちゃんは博士の後ろで急かしている。
コナン
「でも早くしねーと!」
博士
「まったく、君は昔からそうじゃのー。少しは音羽くんを見習ってみろ」
博士は充電しながらメガネの調子を見つつ、慣れた様子でお兄ちゃんの相手をしていた。
「急かしたって充電が早くなるわけじゃないんだから落ち着きなよ」
コナン
「お前は落ち着きすぎなんだよ!」
「お兄ちゃんは焦りすぎ!!」
博士
「こらこら、兄妹喧嘩をこんな時にするんじゃない!」
お母さんに似てせっかちなお兄ちゃんと、お父さんに似て少しマイペースな私。
いつものように軽い口喧嘩が始まりかけたが、博士が間に入って止められてしまった。
博士
「どっちの言い分もわかるが、新一。いくら頭がきれても落ち着いて行動できんと一人前の探偵とは言えんぞ!」
コナン
「そうは言ってもよぉ…」
こんな説得でお兄ちゃんが納得する訳がない。
博士
「ほれ、この前おこった10億円輸送車強奪事件の事覚えとるか?」
コナン
「3人組が犯人の事件か…」
「それって警備員が殺されたやつだよね?」